神奈川県警の防犯応援大使を務めるアイドルグループ「仮面女子」の大鈴はるみ、橋本友梨英、美音、野咲わかが19日、神奈川県逗子市でこども安全スクール、特殊詐欺撲滅キャンペーンを行った。

 この日、逗子警察署で防犯大使&特殊詐欺撲滅大使に任命された4人は同市の聖和学院幼稚園に向かった。「こども安全スクール」では、2代目おおだこポリスを務める大鈴が歌とダンスで「おおだこポリス 4つのおやくそく」(お=おうちの人にいってきます! お=おともだちとあそぼうね! だ=だまされてついていかない! こ=こわくなったらおおごえで!)を児童に分かりやすく楽しくレクチャー。大鈴は「元気な子供たちに会えて癒やされました。みんな笑顔で動いてくれて、こちらも楽しかった。これからも安全で元気にすごしてほしい。4つのおやくそく守ってね!」とコメントした。

 児童との交流を終えると大鈴、橋本、野咲の3人はJR逗子駅前で特殊詐欺撲滅キャンペーンを実施。駅前を歩く高齢者、乗降客らにチラシを配布し注意を呼びかけた。

 これまでターミナル駅や繁華街でのキャンペーンを行ってきた。「ここは温かい方が多いですね。しっかり足を止めて、こちらの話を聞いてくれました」(大鈴)と住宅街ならではの手応えを感じたという。

 同市は富裕層が多いことで知られるが、逗子警察署生活安全課長によれば「特殊詐欺犯は地域に関係なく、高齢者であれば誰でもいいんです」とのこと。高齢者は警戒心が薄れがちなこともあることから「アイドルさんがチラシを配る方が効果があります。定期的にキャンペーンを実施して特殊詐欺への注意を呼びかけたい」と話した。

 メンバーの身の回りはどうか? 野咲は「不審な電話が何度もかかってきた」「お店をやっている実家に泥棒が入りました」。橋本は「祖父母の家に詐欺の電話がかかってきた」という。「声も性別も違うし、いつもの呼び方じゃなかったので、これは詐欺だと分かった」と〝オレオレ詐欺未遂〟があったと打ち明ける。特殊詐欺が身近に迫っていることを知ったメンバーは「きょう配ったパンフレットをしっかり呼んで特殊詐欺への対策を講じてほしい」とアピールした。