17日に執り行われた英国のフィリップ殿下の葬儀で、棺の後をついて歩く際、ヘンリー王子(36)の真横に並ぶことを避けるため、2人の間に入って歩くことをいとこに依頼したのはウィリアム王子(38)だったことが分かった。英紙デーリー・メールが報じた。

 ロンドン郊外のウィンザー城で営まれた葬儀では、聖ジョージ礼拝堂への葬列でウィリアム王子とヘンリー王子の間を2人の叔母アン王女の長男ピーター・フィリップス氏(43)が歩いた。

 メール紙によると、ヘンリー王子は11日の帰国以来、上級王族から冷遇され、特にアン王女や叔父夫妻のエドワード王子&ソフィー妃からは葬儀の際も無視されていた。

 ある王室関係者は同紙に「皮肉なことに、ただ一人、ヘンリー王子に同情的なのがアンドルー王子。よそ者になった気持ちが理解できるようだ」と明かした。アンドルー王子は未成年女性の買春疑惑により公務から一時的に退き、現在〝謹慎中〟だ。

 一方、「他の王族はエリザベス女王を守るという強い使命感があり、ヘンリー王子には敵意を持っている」と指摘。その背景には、先月放送された米司会者オプラ・ウィンフリーとの独占インタビューでヘンリー王子&メーガン妃が一方的に英王室を批判したことがあると補足した。

 同紙は、17日の葬列でウィリアム王子とヘンリー王子は無表情のまま聖ジョージ礼拝堂に入り、礼拝堂の中でもヘンリー王子への冷たい空気感は変わらなかったと伝えた。

 礼拝堂を出た後、2人の王子は短い言葉を交わす様子が見られたが、関係修復には程遠いことは明らかだった。

 ヘンリー王子は19日、ロンドンをたち、妊娠中のメーガン妃と長男アーチー君が待つ米国・カリフォルニア州サンタバーバラの自宅に戻る。