立花孝志党首(53)率いるNHKから国民を守る党(当時、現NHK受信料を支払わない方法を教える党)がマツコ・デラックス(48)から「気持ち悪い」と評され、損害賠償を求めた訴訟で東京地裁(飛澤知行裁判長)は15日、立花氏らの請求を棄却した。

 マツコVS立花氏は2019年7月の参院選直後に起きた。「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演したマツコは、立花氏や票を投じた有権者を「気持ち悪い」「ふざけて投票した人も相当いる」「宗教的な感じ」などと発言。これに立花氏は政治的公平性を定めた放送法4条に違反しているとして、反論の場を設けるようMXに突撃する騒動となった。

 ダンマリを決め込んだMXやマツコに対し、立花氏は有権者を集めた「マツコ・デラックス被害者の会株式会社」を結成。党と同被害者の会が原告となって、計8万2000円の損害賠償を求めて、提訴していた。

 前回の裁判でマツコの証人尋問が認められなかった時点で、敗訴を確信していたという立花氏は「残念ながらMXさんの勝ち。ポイントとしては、こういう発言が社会的評価を低下させるものとはいえないということ。ただ評価の問題なので、料理がおいしいか、まずいかという程度」と話した。

 最高裁まで争うかと思いきや「東京MXが憎いとかではないので、(裁判をしたことで)十分抑止力になっている。これはこれで終わりたい」と控訴はしないと表明。マツコVS立花氏の3年越しの争いは、ひとまず決着を見ることになった。