新型コロナへの唯一の対抗手段であるワクチン接種。世界中の国々と比較すると、日本のワクチン接種率が極めて低いことが明かされ、不安に感じている人は少なくないだろう。そんななか河野太郎ワクチン担当大臣が15日、テレビ朝日系のワイドショー「モーニングショー」にゲスト出演して、現状を説明した。

 河野大臣によるとワクチン接種にあまり積極的でないのは、若者世代だという。確かに、イギリス型に代表される変異株による第4波到来の前までは、若者が罹患しても重症化することは少なく無症状のまま治ってしまう、というのが定説だった。若者にとっては〝タダの風邪〟くらいの認識で、そのため自粛が進んでいなかった。

 ところが、変異株では若年層の感染が急速に拡大し、重症化するケースが増えているのは周知の通りだ。だが、河野大臣の口から出たのは、あまり広く知られていない現状だった。

「若い女性が一番、様子を見ているというか、あんまり積極的に(ワクチンを)打ちたくないと思っていて、それは将来の妊娠のことだったり、健康のことを気にして、ということが多い。政府としては、妊娠には影響しませんと申し上げていかなければいけない」

 若い世代のワクチン接種の順番が、いつ回ってくるかは見えてこないが、独身女性たちに「心配ない」と知らせることが急務になりそうだ。