英国の故フィリップ殿下の葬儀でヘンリー王子(36)は〝ぼっち席〟という疎外感に加え、男性出席者でただ一人、伝統的な軍服ではなく、スーツ姿で参列することになる可能性を英紙デーリー・メール(電子版)が14日報じた。

 スーツで参列するのは当初、ヘンリー王子とチャールズ皇太子の弟で公務から退いているアンドルー王子(61)の2人とみられていた。ところが、ここにきてアンドルー王子はエリザベス女王に軍服着用を願い出たというのだ。

 アンドルー王子は2015年、55歳の誕生日に英海軍の名誉中将に任命され、本来なら60歳の誕生日には名誉大将に昇進するはずだった。

 ところが、親交のあった米実業家で大富豪のジェフリー・エプスタイン被告が2019年7月、児童買春で逮捕されたことから、アンドルー王子も未成年との性的関係を持ったとする疑惑が浮上したのだ。同被告は逮捕の翌月、勾留中に自殺している。

 買春疑惑について、アンドルー王子は完全否定するも、王室のイメージを傷つけたとして同年11月、公務から一時的に身を引くことを発表した。

 そんな中、父親であるフィリップ殿下が亡くなり、葬儀には海軍大将として軍服姿で参列する許可をエリザベス女王に願い出たのだ。

 メール紙は、17日の葬儀まで時間がないため、「女王は24時間以内に許可するかどうかの判断が迫られる」としている。

 一方、ヘンリー王子は王室離脱したため、軍の名誉職も返上していることから、スーツ着用となる。また、11日の帰国から検疫中のヘンリー王子は、葬儀では他の王族から離れ、別の席が用意されるとみられる。