元東京都知事の猪瀬直樹氏(74)が9日、ツイッターで菅政権の新型コロナウイルス対策に疑問の声を上げた。

 現在、医療従事者への優先接種が進められているワクチンは、次の段階となる高齢者への優先接種が12日から開始される。地方でも高齢者への接種準備が始められており、青森県の青森市とむつ市にも8日にワクチンが1箱ずつ到着したと報じられた。

 猪瀬氏は8日に「どうしても理解できないのは、今日ワクチンを鳥取と青森へ配送したニュース。まず感染リスクの高い東京圏と大阪圏からでしょ。地方へ拡散しないためにも。なぜ薄く広く平均的な配り方をするのか。どうしたら感染者を増やさないかという科学的知見に基づいた説明が抜け落ちているのが理解できない」とこれらの動きを疑問視するツイートをした。

 この日も重ねて「ワクチン接種は戦略的に東京圏と大阪圏に集中すべきだ。消火器のノズルを燃えている場所に向けるのが常識であるように」と語り、感染拡大の止まらない2大都市圏への集中接種を訴えた。