神奈川県警の防犯応援大使を務めるアイドルグループ「仮面女子」の川村虹花(25)と大鈴はるみ(21)が8日、同県警戸部警察署で2種類の「盗撮撲滅ポスター」を披露した。

 戸部警察署では管内での子供安全教室などに参加の多い仮面女子と連係した「盗撮撲滅ポスター」を作成。川村は抑止のための「盗撮してんじゃねえ!!」とドスの利いたキャッチコピー。いまはスマホなどで簡単に盗撮できますが、被害者の気持ちは簡単ではありません」と説明した。大鈴は「盗撮は想像以上に多い こまめに振り返りましょう」と注意を呼びかけた。

 また、防犯講座では横浜市立浅間台小学校の生徒と共に実際に安全な距離の確認、怪しい人物と遭遇した場合の正しい行動などを指南した。

 同校は「みんなを笑顔にするプロジェクト!」に取り組んでおり、地元のパティシエの協力による手作りスイーツを医療関係者などに贈っている。日頃、防犯などで世話になっている同署と10日にグループを卒業する川村らにもプレゼントした。

 川村は同県の子供を犯罪から守る防犯標語として知られる「おおだこポリス」の初代を務めた。児童から「(仮面女子を)卒業してほしくないけど、どうしても卒業するならこれからも頑張ってください」と声をかけられると「ありがとうございます」と笑顔で返し「今後も防犯に協力したい」と確約した。

 自身の盗撮被害はないという川村。「自分では気づいていないだけかもしれない。プライベートではスカートを履かず、パンツルックが多い」と語った。2代目おおだこポリスの大鈴は「ライブの帰りとか同じ方向のメンバーとギリギリまで一緒にいるとか、短いスカートは履かない、なるべく他人と視線を合わせない…目立たないようにしています」とさりげないガード策を披露。盗撮について「4つの約束を守って楽しい学校生活を送ってください。小学生だけなく、中高や一般女性も被害に遭う可能性はあります。公演・イベントだけでなくSNSを通じて盗撮抑止&対策を呼びかけていきたいですね」と意気込んだ。

 披露式&防犯講座を終えた川村は「横浜出身として初代おおだこポリスに選んでいただいて大変光栄です。2代目も神奈川出身のはるみちゃんになります。幼稚園、小学校などで防犯スクールをやって子供たちの安全を守ってください」とバトンを託した。