昨年6月にリリースした新曲「拳」がこの時代の空気感に力強く寄り添い、ロングヒットの兆しがある中、山川豊が40周年記念のベストアルバムのリリースを発表した。
 
 1981年に大ヒット曲「函館本線」でセンセーショナルにデビューした山川。そのデビュー曲も含め、「ときめきワルツ」「夜桜」「アメリカ橋」などの大ヒット曲をはじめとした山川の全シングルを網羅し、話題曲を加えた全45曲のベスト盤を作った。

 その中には「函館本線」のアンサーソング「函館本線それから」、山川作曲の「いのちうた」、山川がデビューのきっかけとなったコンテストで歌唱した美川憲一の曲「釧路の夜」などレアな曲も収録。CDジャケットも、山川が眼光鋭くまっすぐ前を見据える写真が配置されたシャープなデザインになっている。

 また、このベストアルバムの発表を機にユーチューブチャンネル「豊ちゃんねる」を開設。長年こだわり続けたガラケーも、昨年末スマホに乗り換え、今年の正月に初めての自撮りを行った。

「初めてかな、ユーチューブ」と緊張しながらしゃべる山川はデビュー40年の大御所には見えないほどの初々しさ。トークの部分では緊張のあまりカミカミになりながらも、歌になると本領発揮した。

「ギター弾き語りで生歌を披露するのは初めて」と言いながら、自らの新曲「拳」と大好きな名曲「津軽平野」を披露。バンドやカラオケの歌唱と違い、流し風弾き語りは余計に歌が染みてくるとネットは盛り上がった。

「デビュー40周年を迎えたことをきっかけに、あえて今までやってなかったことにガンガンチャレンジしていきたいです。これから新たな山川豊を見ていただきたいと思います。今後はラップにも挑戦していきたいですね。コロナはまだまだ予断を許さない状況ですが、逆に今だからできることもあるはずです。1日も早くまた皆さんの目の前で歌える日が来ることを祈ってます」と熱く語った。