信頼関係が築けていなかった?飼い犬にかまれた男性が意識不明の重体

2021年04月05日 11時40分

犬との信頼関係はしつけによって培われる(写真はイメージ)

 いったい、どうしてかみついたのか? 鹿児島県薩摩川内市の農道で4日、近くに住む無職の鬼塚正市さん(54)が飼い犬にかまれ、血を流して倒れているのを通行人が発見。119番通報した。

 この日、鬼塚さんはビーグル犬に似た雑種の飼い犬と散歩中だったが、発見時には右腕と左耳をかまれるなどして意識不明の重体だった。犬は逃走したが、その後、鬼塚さんの妻が付近で捕獲。約4年飼っていたが、昨年も鬼塚さんのヒジにかみついたことがあったという。

 どうしてかまれることになったのか詳しい状況は分かっていないが、ビーグル犬といえば一般に中型犬に分類される。中型犬のかむ力は約150キロ。人のかむ力は最大で60~70キロで、その倍以上もある力でかまれたら、どうなるかは自明だ。

「犬のかむ力は小型犬で100キロ、中型犬で150キロ、大型犬にもなれば200キロと言われる。ただ、犬は牙があるので一点にかかる力はより大きくなり、食い込むことで引き裂くことを可能にする。かわいく見えても、その瞬発力やかむ力は人間をはるかに凌駕しており、しつけを間違うと人間にとって最も身近な猛獣になる」(ベテランドッグトレーナー)

 とはいえ、長い歴史の中で人と犬は良好な関係を築いてきたはず。それがどうして飼い主を意識不明の重体にするまでかんでしまったのか?

「犬が人をかむには、多くの場合に理由がある。恐怖だったり、縄張りを守るためだったり、所有物を奪われたと感じたときだったり、理由は様々だ。今回は飼い主が過去にもかまれた経験があること、さらに意識を失うまで執拗にかんだことを考えると、何らかの理由で飼い主との信頼関係が築けていなかった可能性が高い」(同)

 犬との信頼関係はしつけによって培われる。いくら人の側が溺愛したとしても、正しいしつけができなければ危険なことが起こり得る。コロナ禍で犬を飼う人は増えたが、正しいしつけを心がけたい。