元SMAP・木村拓哉(48)、歌手・工藤静香(50)夫妻の次女でモデル・Koki,(18)の“帯踏みCM騒動”がまさかの展開を見せている。何と父木村と嵐の“和の演出”が蒸し返されているのだ。といっても、Koki,のようにバッシングされているわけではない。父はCMで評価を上げ、嵐はプロモーションビデオ(PV)で時代に救われたという。クローズアップされた騒動余波とは――。

 Koki,がヒールで着物の帯を踏むイタリアの高級ブランド「ヴァレンティノ」のウェブCMは、SNSで大炎上した。ブランド側は当該CMを即削除。「日本の文化を冒涜するような意図は全くなく、このシーンで使われた布も、着物の帯ではありません」と謝罪声明を発表する事態に追い込まれた。

 自身が演出したわけではないKoki,にとっては“もらい事故”のような騒ぎだが、その影響で木村のCMと嵐のPVによる和の演出がクローズアップされるまさかの状況になっている。

 実は、Koki,とは対照的に、着物演出で高評価を得ていたのが父だ。木村はSMAPの解散騒動の真っただ中だった2016年、「日本和装」のCMに出演し、着物姿を披露している。

 同CMでは「もうおばさんだから」と自分に自信のない女性に対し、木村が「やめましょうよ、そういうの」とほほ笑みかけ、カメラに向かってジャケットをサッと投げる演出があった。これは木村本人の提案だった。

 投げるといってもジャケットをずさんに扱ったわけではない。そのシーンの後に女性が着物を着て自信を取り戻すという場面転換を作るために木村が提案した演出で、制作サイドも「それは名案!」と即採用したのだった。

 広告代理店関係者は「父と違い、モデルのキャリアの浅いKoki,さんが演出に口を挟むのは現実的に厳しいでしょうが、今後、和服系企業から声をかけられる(オファー)のはなかなか厳しいのでは」と首をすくめる。

 一方、やや評価を落としたのは嵐。10年10月に33枚目のシングル「Dear Snow」をリリースしたのだが、同曲のPVでリーダー大野智(40)、二宮和也(37)らメンバー全員が黒いブーツを履いたまま和室の畳に上がり、熱唱する演出があった。

 音楽関係者は「あの曲は二宮さんの主演映画『大奥』のテーマ曲にも使われました。PVでは『大奥』の世界観を表現するために和室が舞台になったんですが、ブーツで畳に上がる必要はなかった。嵐ファンすらも批判するビミョーな演出でした」と振り返る。

 それでも、Koki,の“帯踏みCM”ほど騒がれなかったのは不幸中の幸いか。

「時代の違いでしょう。Koki,さんのCMはツイッターなどSNSで騒がれて火がつきましたが、嵐のPVが公開された10年当時、SNSは今ほど普及していませんでしたから」(前出音楽関係者)

 今だったら、嵐も大やけどは避けられなかった⁉

 Koki,は4日に自身のインスタグラムを更新。ビルの高層階とみられるところから外を眺める写真と「koki Today’s outfit!(Koki,の今日の服装)」との文言があったが、騒動に触れることはなかった。2世モデルは、今回の手痛い一件を払拭できるか。