今月7日に米国で放送されたヘンリー王子&メーガン妃の独占インタビューが大きな波紋を広げる中、夫妻の英王室離脱を描くテレビ映画の制作が近く始まることが分かった。米芸能誌「ハリウッド・リポーター」(電子版)が伝えた。

 同作は「ヘンリー&メーガン~宮殿からの脱出~」と題され、王子夫妻の王室離脱に至る過程を米ケーブル局ライフタイムが映画化。同局によるシリーズ「ヘンリー&メーガン」の第3弾となる。

 第1作の「ヘンリー&メーガン~ロイヤル・ロマンス~」は2018年に放送され、2人の出会いから熱愛をテーマにした。続く19年の「ヘンリー&メーガン~ロイヤルファミリーへの道~」では結婚1年目の2人が、英王室で慣れない新婚生活を送る様子を描いた。

 今回の制作発表は、問題のインタビュー番組がいまだ余波を広げる中で行われたことから、注目度がより高まった。

 ライフタイム局は新作について「王子夫妻が自分たちや長男アーチーちゃんの将来のため、全てを捨てて英王室を離脱するに至った真相に迫る」と説明。メーガン妃と義理の姉キャサリン妃、ヘンリー王子と兄ウィリアム王子、そして父チャールズ皇太子との確執や不和についても掘り下げるとしている。

 同シリーズでは主要キャストが作品ごとに異なり、今回の配役についても現在キャスティング中だという。

 1作目ではマレー・フレイザーとパリサ・フィッツ・ヘンリーという若手テレビ俳優がヘンリー王子とメーガン妃をそれぞれ演じ、2作目はチャーリー・フィールドとティファニー・スミスという無名に近い俳優が配役された。これは容姿が似ていることを重視したのと、低予算によるものとされる。

 監督はバングラデシュ出身のメンハージ・フダ、脚本はスカーレット・レイシーが3作連続でコンビを組む。

 ライフタイム局は年内の放送を目指しており、同局の親会社でハースト・コーポレーションとウォルト・ディズニー・カンパニーが共同所有するA&Eネットワークが海外配信する。