【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】総額700万円の借金を675万ほどに減らしたのが、バラエティー番組の企画でチューハイ「檸檬堂」のCMに出演するチャンスを勝ち取った「空気階段」の鈴木もぐらだ。複数いる債権者の中で、「デニス」植野行雄に4年越しで返済したという。植野は「本当に嬉しかった。やっと、もぐらのこと好きになった笑」とツイートした。

 とはいえ、この4年間にはいろいろとあったようだ。「行雄さんになんとかお返しできまして、よかったっす。『ブラジル人(植野)に詰められているデブ(もぐら)、お前だけや』って」と、怒られていたという。

 相方の水川かたまりも「お前が返さないもんだから、行雄さん、そのやりとりにも飽きて。俺が劇場に行ったら『おい、コラ! ガリ! こっち来いや! お前の友達がな、金返せへんのや。俺な、ブラジルのマフィアに知り合いおるんや。埋めたるからな』って(笑い)」

 2~3年前、「平成ノブシコブシ」吉村崇に「今、ある程度テレビ出させてもらってる芸能人の中で、一番カネを持ってないと思いますよ」と言われていたのが、ギャンブル好きの相方・徳井健太だ。当時2000万~3000万円の借金があると言っていた。

 徳井は「よくOLさんが『私、お金なくて』って言うじゃないですか。でも絶対ある。貯金してる。俺、貯金がゼロなんで。たまに大阪とか行っても、手元に何百円しかない状態」と言う。

 武井壮もデビュー直前はお金が全くなく、アフリカへの逃避行を考えていた。

「キャッシングカードをもう1個作って、30万円つまもうと。それでアフリカに行って山に入って、ゴリラの群れに入ろうと思ってたんですよ。行く寸前だったんですよ。そしたら、テレビ番組で紹介されて、仕事が舞い込んだ。それで預金が増えたんですよ」

 東京の自宅を買うのに「銀行で借りてもまだ足りない」というぜいたくな理由で、借金をしたのが、若き日の「ダウンタウン」浜田雅功だ。吉本興業の常務にしつこくつきまとった。

「(常務の)上に乗っかって『カネ貸してくれ。カネ貸してくれ』って言って。おっさん、ずっと僕を担いだまま本社、歩きよって。それで、自分の部屋の前に来たら『降り!』って言われて、降りたら『コーヒー飲むか?』って言われて。コーヒー飲んだら『帰れ!』って言われて」

 そんなやりとりを1週間も続けたという。

「1週間目に『分かった、経理に言うとく』って言われた」と、勝利の瞬間を振り返っている。

☆現役放送作家X氏 1967年、神楽坂に生まれる。23歳でラジオ番組にて放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本も手がける。