女優の宮本信子(75)が東海テレビのドキュメンタリー番組「チョコレートな人々」(27日午後2時~)のナレーションを務めることがわかった。

 このドキュメンタリーは愛知県豊橋市にある「久遠チョコレート」で働く人々を追っている。全従業員500人のうち約300人は心や体に障害を持つスタッフ。年間10億円の売り上げを誇る同社だが、スタートは代表の夏目浩次氏が2003年に障害のあるスタッフらと立ち上げた小さなパン屋だった。

 実は東海テレビでは2004年10月に久遠チョコレートの前身となったパン屋を取り上げたドキュメンタリー番組「あきないの人々~夏・花園商店街~」を放送している。その番組でもナレーションを務めたのが宮本だった。

「17年前のドキュメンタリーに出ていたパン屋の青年がこんなに頑張り続けていることに驚きました。『チョコレートは、失敗しても、温めれば、何度でもやり直せる』。チョコレートとの出会いが凄いです。人間、直感と粘り強さが大事なんですね。今の世の中に一番大切なことが描かれていると思います。観たあとに、きっと優しい気持ちになっている、そんな番組です」と宮本は不思議な縁に驚いている。