公職選挙法違反の罪に問われている元法務大臣の河井克行被告(58)が23日に始まった被告人質問で、これまでの無罪主張を一転させて起訴内容の大半を認めたことがさまざまな憶測を呼んでいる。さらに、同被告は議員辞職も表明している。

 河井被告は妻の案里元参院議員(47)が出馬した2019年の参院選をめぐって、広島の地元議員らに現金を配ったとされる。

 突然の方針転換について、元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏(39)が自身のユーチューブチャンネルで見解を語っている。

 横粂氏は「案里さんも元秘書も有罪が続いて、自分(河井被告)も有罪になりかねない。これだけの買収の規模だと実刑もあるんじゃないかと法律家の中でも言われている。このまま無罪主張を貫くと実刑になりかねない。ここで議員辞職、そして無罪主張をやめて真摯な反省と謝罪で執行猶予を狙う戦略なのかな」と分析した。

 議員辞職は社会的制裁を受けたというアピールになるという。果たして主張撤回と議員辞職で実刑回避となるかどうか。