日本維新の会の鈴木宗男参院議員(73)と立憲民主党の小西洋之参院議員(49)との衝突余波が収まらない。宗男氏は小西氏が言いたい放題での逃げ得は許されないとばかりに徹底追及の構えだ。

 宗男氏は22日、ブログを更新し、本紙に掲載された佐藤優氏のコラム「マンデー激論」を引用した。佐藤氏は元外務省主任分析官の作家で、宗男氏とは盟友関係で知られる。

 佐藤氏は18日の参院予算委員会で小西氏が宗男氏に取った言動を問題視。「『私、総務省にいたから、先生のいろんなことを知っているんですけどねえ』というような発言が、恐らく、無意識のうちに出てくる小西氏の価値観に筆者は危惧を覚える」「民主政治にとって小西氏は危険な存在であるという認識を強めた」と佐藤氏は記事中で触れている。

 宗男氏は「佐藤さんがポイントをついた指摘である。神聖なる国会の委員会で『嘘でもいいから口頭で質問通告したと言え』と田島麻衣子議員に言った段階で、小西ひろゆき氏はアウトではないか。なぜ、真摯に認め、委員会でお詫びしないのか。その感覚が分からない。しっかり今後ともとことん対応していきたい」と追及の手を緩めることはないという。

「言いたいことがあれば堂々と言って来たらいい」と宗男氏は小西氏に通告している。しかし、小西氏は19日にツイッターで「相手にする価値もない」との投稿後は、宗男氏の件には一切触れていない。