1964年東京五輪の体操女子団体総合銅メダリストで、引退後に参院議員を務めた小野清子さんが13日に85歳で死去した。18日に自民党が発表。骨折で入院中に新型コロナウイルスに感染し、治療を受けていたが、容体が急変したという。

 体操男子五輪金メダリストの小野喬さんと夫婦そろって60年のローマ五輪、64年の東京五輪に出場。現役引退後、65年に夫の喬さんと「池上スポーツ普及クラブ」を設立し、スポーツ振興に携わった。また政治家としても活躍。86年に参院選に初当選し、計3期務めた。2003年には女性で初となる国家公安委員長に就任。サッカーくじ(toto)の導入などに尽力した。

 08年の春の叙勲で旭日大綬章を受章し、16年に国際オリンピック委員会(IOC)から五輪運動の普及と発展への貢献をたたえられ、五輪オーダーを授与された。