武田良太総務相(52)が18日の衆議院総務委員会で、NTT(日本電信電話株式会社)の澤田純社長(65)やJR東海の葛西敬之名誉会長(80)との会食に同席したことを認めた。

 昨年11月11日、武田氏は葛西氏から都内での会食に招かれ、澤田氏と同席。文春オンラインによると、NTTドコモ独立社外取締役の遠藤典子氏も同席していたという。

 立憲民主党・山花郁夫衆院議員(54)に事実関係を問いただされた武田氏は「1時間に満たない滞在でビールを2、3杯程度いただき、1万円を支払った。(澤田氏から総務省が所管する)許認可に関する要望、依頼を受けたことはなく、総合的に勘案すると、(澤田氏の同席は)当日まで知らなかった」と答えた。

 関係業者からの供応接待を禁じる大臣規範については「抵触する会食ではなかった」とした武田氏は、菅政権の携帯電話料金の値下げなど重要政策を担ってきた。

 苦しい答弁から一転、〝文春砲〟によってNTT社長らとの会食を認めた武田氏について政界関係者は「最初から澤田社長たちとの高級会食を認めていれば、国民から疑念を抱かれることはなかった。総務相としての信用を失った代償は大きい」と指摘。

 ネット上では「国権の最高機関である国会で再三にわたり、うそを言い続けた責任は重い。辞任に値する」「政治家として資質がない」という怒りの書き込みが殺到している。