武田良太総務相(52)が、NTT(日本電信電話株式会社)の澤田純社長(65)らとの高級会食をめぐり、疑念を払拭できない状況に追い込まれている。

 総務官僚出身で立憲民主党の小西洋之参院議員(49)は17日の参院予算委員会で武田氏に「もし会食があったら大臣を辞職するのか」と厳しく追及。武田氏は「疑念を抱くような会食や会合に応じることはない」とこれまで通りの答弁を繰り返した。

 ところが文春オンラインで武田氏が澤田氏と会食したと伝えた。会食は昨年11月11日、澤田氏とNTTドコモ独立社外取締役の遠藤典子氏、JR東海の葛西敬之名誉会長が同席していたという。

「葛西氏は武田氏ら4人と会食したことを認めているといいます。武田氏は国会でどう説明するのか」(政界関係者)

 武田氏は〝文春砲〟に見舞われると、周辺の関係者に「顔を出しただけで会食はしていない」と話しているという。

 これを受けてある立民議員は「虚偽答弁だったのではないか。国民の疑問にまじめに答えなかった武田氏の責任は重い」と怒りを爆発させた。

 自民党内からも「傷口が広がる前に出処進退をご自身で考えたほうがいいのではないか。このままだと不名誉につながります」と心配の声が上がっているという。武田氏がどう対応するのか注目が集まる。