「NHK受信料を支払わない方法を教える党」(NHK党)のゆづか姫こと新藤加菜広報室長(27)が12日、党幹部会見で、今月末をもっての退職を自身の口から発表すると同時に次期衆院選で広島3区からの公認を辞退するとした。

「党を離れるとなると、少し不穏な、険悪な印象を受けるかもしれないが、円満な形になります。新たな道への興味、関心が大きくなっている中で、公認は不誠実な形となる」(新藤氏)。10月までに行われる次期衆院選の広島3区で同党公認で立候補が内定していたが、辞退し、役員会でも承認された。

「政治家になりたい気持ちはあります」と新藤氏は話す一方、当面は大学時代からライフワークとしていた犬、猫の保護活動で新たな取り組みに挑む。

「新型コロナの影響でペットの飼育頭数が増えたが今後、コロナが収束に向かう中で、飼育放棄の数が増えるのではないかと懸念している。脱コロナの生活様式になっても犬、猫と共存できる社会を構成するための一翼を担いたい」と来月にもペットシッターの事業で開業するメドが立ったという。
 
 立花氏は「(広島3区は)至急、別の候補者に差し替えるべく検討している。候補者を立てる方針は変わっていない」と近く新藤氏に代わる新たな候補者を選出する。