鳩山友紀夫元首相(由紀夫=74)が12日、ツイッターを更新。限界を迎えつつある福島第一原発の汚染水処理問題について、解決法が見つかったと明かした。

 鳩山氏は「脱原発の集会で、小泉さんの講演の後一言話す機会を得たので、脱原発、脱化石燃料で2050年にカーボンニュートラルの日本にできることを試算したことと、実験室段階ではトリチウムを除去する技術は成功していることを話した」と報告。

 そのうえで「トリチウムを含んだ汚染水の海洋放出は避けられるのだ。政府よ、目を覚ませ」と、汚染水問題を延々と先送りし続ける政府に活を入れた。

 事故で溶け落ちた核燃料を冷やす冷却水と、原発敷地内の地下水はたまりつづけ、設置されたタンクは1000基にのぼる。来年中にはタンクがいっぱいになるため、海洋放出の必要性が議論されている。

 ただ、浄化システムでセシウム、ストロンチウムなどは除去できても、トリチウムは取り除けていない。そのため、海洋放出すれば放射性物質の影響が出る可能性もある。漁業従事者はもちろん、周辺諸国からの猛反対は避けられず、政府は対応に頭を悩ませている。

 鳩山氏は東大工学部卒でスタンフォード大に留学した科学者。奇想天外な発想力があり“政界の宇宙人”とも呼ばれる。画期的解決法は環境を保護し、政治的対立の緩和にもつながる。日本の、ひいては世界のためになるだけに、ぜひとも菅首相を「トラストミー」と説得してほしいものだ。