卓球女子で五輪2大会メダリストの福原愛さん(32)と夫・江宏傑(32)の離婚問題が思わぬところに飛び火した。一部で福原さんの生活拠点の一つだった台湾南部の高雄は、台北に比べて田舎で全く文化の異なる地域のため本人がなじめなかったのではと指摘されたが、高雄市長の陳其邁氏(56)が、そのイメージを否定した。

 台湾メディア「東森新聞」によると、陳氏は11日のイベントに出席した際、日本での報道などを踏まえて「福原さんが高雄の生活に適応していなかったのでは?」と質問されると、こう答えたという。「高雄には多くの日本人も住んでいるし、日本統治時代の建物がまだたくさんある。日本人学校は台北のほか高雄にしかない」

 さらに「高雄は日本の多くの都市と姉妹都市であり、台湾語を上手に話す多くの日本人に加えて、高雄の高齢者は、日本語も使っている」と親しみやすさをアピール。その上で「高雄には多くの日本企業が投資しており、多くの日本人が雇用されている」と付け加えた。

 現在は新型コロナウイルス禍で観光目的の渡航は難しいが、日本人が高雄に対して田舎で閉鎖的な地域というイメージを持てば、観光業へのダメージも考えられるだけに、生真面目に反論したのだろう。ちなみに同氏は、福原さんの離婚問題についても聞かれているが「それについてはコメントしません」と明言を避けたという。