不倫疑惑の渦中にある卓球の元五輪メダリスト・福原愛さん(32)が10日、ウェブサイト「NEWSポストセブン」のインタビューで年下男性との一夜について釈明。男性とは別の部屋で宿泊したことを再度強調し、不倫疑惑を否定した。福原さんは夫でモラハラ疑惑を報じられている江宏傑(32)と別れる意思を固めており、ドロ沼の離婚協議突入は不可避の状況。今後は単身での中国進出プランも浮上する中、疑惑を払拭できなければさらなる窮地に立たされる可能性も出てきた。

「NEWSポストセブン」で福原さんのインタビューが掲載されると、江の地元台湾ではネット上が「矛盾だらけだ!」とツッコミの嵐。「また、取り繕ったことを言っている。どうして6、7年間も連絡を取っていなかった人に、つらい思いを打ち明けるの?」などと、非難が殺到した。

 一方、福原さんと江の台湾のマネジメント会社は怒りの声明を発表。江のモラハラ疑惑を報じている「週刊文春」などの報道を受けて「江が子供に『パパが泣いているよ』と言わせた事実はなく、母と子供を人質に取ったという主張は真実ではない」「『金にならない仕事をなぜ引き受ける』と江が福原に言ったというのはまったく事実ではない」などと、細かい項目に分け、江側の主張として一連の報道に反論した。

 もはや泥仕合の様相を呈してきた夫婦の今後はどうなるのか。複数の卓球関係者によれば、福原さんが今年1月に日本に戻ってきた時点で、すでに江との結婚生活がうまくいっておらず、福原さんが離婚の意思を固めたとの噂が伝わってきたという。それでも「3月の頭には台湾に戻ると周囲に話していた」(卓球関係者)。今回の騒動がなければ、台湾で離婚協議がスタートしていた可能性は高い。

 しかし、福原さんにとっても年下男性との不倫疑惑が発覚したことは完全に〝大誤算〟だった。台湾に帰るに帰れない状況となり、事態は混沌。今後の離婚協議では福原さん側が不利となることも予想される。少なくとも、今の「同じ部屋に泊まっていない=不倫ではない」との主張は、絶対に譲れない一線となりそうだ。

 また、今後は単身で中国に進出する可能性もあり、その場合には「不倫」の2文字はどうしても打ち消しておく必要がある。抜群の知名度と語学力で人気が高く、日中の懸け橋としてタレント活動の需要が十分ある中国では、公人の「不倫」は厳禁中の厳禁。不貞行為が認定されれば、同国で表舞台に立つ道も断たれてしまう。

 近年、中国政府はタレントのスキャンダルに厳しく、不倫などの醜聞が報じられた芸能人は、政府の意向が反映される形で容赦なく降板させられている。昨年、台湾の人気男性アーティストの羅志祥が、長年交際していた中国大陸のセレブ女性と破局。そのセレブが、交際中に起こした羅の赤裸々な女性関係を暴露してしまった。羅は大陸で活躍していたが、イメージがダウン。広告や番組を降ろされ、数億円単位の損失を被ったという。中国政府ににらまれれば、さすがの「愛ちゃん」もアウトだ。

 実際、当初は福原さんに同情的な見方が強かった中国のネット上でも「これ、誰が信じるんだろう」「俺は福原愛が好きだが、間違いなく(男性と)なんかあったね」と疑問を持つ声が増えている。日中台を巻き込む騒動は、まだまだ収まる様子はない。