昨年11月18日に急性大動脈解離で死去した東映グループ会長の岡田裕介さん(本名・岡田剛=享年71)のお別れの会が10日、都内ホテルで行われた。

 広瀬すず、水谷豊、役所広司は東映を通じ、贈る言葉(原文ママ)を次のように発表した。

「岡田会長のユーモアなお人柄で楽しい時間を過ごさせて頂いていた直後の事で、今もなんだか心の中がふわふわしています。私自身なかなか東映作品に参加させて頂く機会がなく初めてご一緒させて頂き、岡田さんが完成まで楽しみだなぁ、とおっしゃっていたので、凄く寂しいです。岡田さん、ゆっくりゆっくり休んで下さい」(広瀬すず)

「つきなみですが、人は失ったときにそれがどれほど大事だったかがわかる。『俳優としては俺の方が先輩だぞ!』と笑いながらいつも声をかけてくれました。一緒に過ごせた時間の何と楽しくかけがえの無いものだったのか!僕の人生の中の大きな楽しみが一つ無くなってしまいました。あぁ裕介さん、叶うことならもう一度会いたい」(水谷豊)

「『映画館に行こう!』キャンペーンの舞台挨拶の時、舞台袖で東宝の松岡常務と三人で雑談し、東宝映画『初めての旅』が僕の青春映画ですと言いました。その時、裕介さんが『東宝がDVD化してくんねぇんだよなぁ~』と冗談で松岡さんに言ってくださったお陰で、後日、松岡さんがDVDに焼いて『初めての旅』を送ってくださいました。宝物です。僕は俳優岡田裕介の大ファンです。とても残念です。お世話になりました。感謝」(役所広司)

 岡田さんは1970年代に映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」など俳優として数々の作品に出演。プロデューサーとしても、高倉健さんと吉永小百合が初共演した「動乱」(80年)などを手掛けた。88年に父親の故岡田茂さんが社長だった東映に入社。2002年に同社社長に就任し、14年から東映グループの会長を務めていた。