米国で7日夜放送されたヘンリー王子&メーガン妃の独占インタビュー特番が英米両国で大きな反響を呼んでいる。

 米FOXはサッチャー英首相の補佐官を務めた政治解説者ナイル・ガーディナー氏の論説記事を紹介。王子夫妻と米司会者オプラ・ウィンフリーとの対談は〝スーパーボウルを超える〟注目度を集め、前評判通り多くの米国人がチャンネルを合わせたとした。

 ところが、いざフタを開けてみると、「単なる批判の羅列であり、王室の長であるエリザベス女王への敬意を大きく欠き、メーガンのあきれるほどの執念深さにただただ失望するものだった」と酷評した。

 また、ヘンリー王子夫妻の王室離脱に批判的で知られる英著名ジャーナリスト、ピアース・モーガン氏は8日、自身が司会する英情報番組「グッドモーニング・ブリテン」で、メーガン妃が対談で「王子と結婚後に王室内で孤立し、助けを求めたが拒否され、自殺も脳裏をよぎった」と告白したことに反応。「私はメーガン・マークルの発言はひと言も信じない」と一蹴した。

 モーガン氏は対談番組を〝卑しむべき〟と表現し、王室への裏切りだと非難した。

 一方、ヒラリー・クリントン元米国務長官はメーガン妃を支持。対談番組を「胸が張り裂けるような思いで見た」と明かした。

 米紙ワシントン・ポストのライブイベントに8日出演したヒラリー氏は、ヘンリー王子夫妻や王子の亡き母ダイアナ妃とも会ったことがあると説明。メーガン妃が「英王室を取り仕切る永遠のしきたりだけではなく、英メディアにも受け入れられなかったことに心を痛めている」と語った。

 ファーストレディーや上院議員、民主党の大統領候補を経験したヒラリー氏は、英大衆紙の辛辣さを知っているとし、メーガン妃が自分の意見を主張してきたことを〝快挙〟とたたえた。

 一方、米NBCニュースによると、英国では特番放送後、#ハッシュタグ「王室廃止」がツイッターでトレンド入り。テニス選手のセレナ・ウィリアムズら、メーガン妃を支持する有名人らのツイートも目立ったと伝えた。