脳科学者の茂木健一郎氏(58)が7日、ツイッターでクイズ番組「東大王」に苦言を呈した。

「東大王」とは幅広い知識を持つ東大生がクイズで芸能人と争う人気番組。ここから出た豊富な知識を持つ東大生が様々な番組で活躍している。

 こうした流れに東大出身の茂木氏は「昔、PTAはさまざまな番組を子どもたちの教育に悪い『俗悪番組』に指定していたけど、今や、人工知能や破壊的イノベーションの時代に間違った狭い学力観を子どもたちに植え付け、小さく前にならえの評価関数の人質にするという意味で、『東大王』が出るクイズ番組を『俗悪番組』に指定すべきだと思う」と彼らの活躍が日本の教育に良い影響を与えないという見解を示した。

 その上で米国の大富豪で実業家を引き合いに出し「イーロン・マスクだったら、日本の『東大王』が出るクイズ番組、鼻で笑って瞬殺だね。きっと」と皮肉り「別にやってもいいけど、公共の電波使いすぎだよね。日本の劣化を加速」とテレビ番組のレベル低下を嘆いた。