東京税関は5日「令和2年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」を発表した。

 この日は差し止められた侵害品が報道関係者に公開され、今年大ブームとなったアニメ「鬼滅の刃」のDVDやキーホルダーなどのキャラクターグッズをはじめ、コロナ禍で必需品となったマスクなどが多く並んだほか、五輪メダルのレプリカもあった。

 令和2年の輸入差し止め件数は5032件(前年比6.8%減)、輸入差し止め点数は19万495点(前年比13・7%減)となった。

 特に中国が平成19年以降、最大の仕出国となっている。

 東京税関の秋山隆朗業務部長は「鬼滅の刃関連グッズの侵害品の多くはネット通販で販売されているケースが多い。ネット通販を利用した場合、購入者が輸入者に当たる。したがって輸入した商品が知的財産侵害物品だった場合は購入者が関税法違反に問われる可能性がある。消費者の皆様は購入の際は値段が著しく安いとか販売社が明確でないネット通販の利用には十分に注意してほしい」と呼びかけた。