菅首相〝チャラ長男〟のツケで求心力低下 永田町では「怪文書」出回る

2021年03月04日 11時20分

窮地の菅首相

 自民党内で、党総裁でもある菅義偉首相の求心力低下が目立ち始めている。

 菅首相の長男・正剛氏にまつわるスキャンダルが拡大。正剛氏らによる総務省の高級接待問題を巡り、NTTの澤田純社長も同省幹部らと会食していたことが発覚したのだ。文春オンラインは3日、内閣広報官を辞職した山田真貴子氏や懲戒処分を受けた谷脇康彦総務審議官を含む数人を澤田氏らが接待していたと報じた。NTTは「会食を行ったことは事実」と認めた上で、日時や金額などの詳細は調査中としている。

 澤田氏は昨年6月、当時は総務審議官だった山田氏らと計4人で会食し、約20万円の代金のうち山田氏ら同省幹部2人は1万円ずつしか負担しなかった。澤田氏は2018年9月にも谷脇氏と会食している。ちなみに会計額は9万円弱。庶民には手が届かない高額接待だった。

 衆院議員の任期満了が10月21日に迫る危機感から、党内からは「菅総裁では選挙が戦えない」と不安の声も。ついには「怪文書」まで出回る事態となっている。

 自民党所属議員の元に投げ込まれたのは「総裁選前に党則第6条第1項(総裁公選規程)に基づく総裁選挙の実施を求める会」というタイトルで、総裁選(総裁任期は9月30日まで)の前倒しを求める文書だ。作成した〝犯人〟は不明ながら、菅氏の求心力低下を表す出来事だろう。

 党内ではこれ以外にも、菅首相に関する真偽不明のスキャンダル情報が流れ出しているという。自民党関係者は「菅首相は総務相、官房長官時代にごますり官僚たちを出世させ、気にくわない官僚らを左遷させたといいます。長男らによる接待問題の発覚といい、忖度しなかった官僚たちからの逆襲に見舞われているのではないか」と危惧する。

 菅首相の厳しい政権運営はこれからも続きそうだ。

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