2週間の緊急事態宣言延長は愚策? 菅首相が3日に「2週間程度の延長を考えている」との見解を示したことに対して、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都4県の知事は戸惑いの表情を見せた。

 そんな菅首相の延長の見解に疑問を呈したのは、国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。4日のフジテレビ朝のワイドショー「とくダネ!」で、緊急事態宣言の2週間延長について「やれることはやっているのに、2週間で感染者が減るのか? もしこれで減らなかったら責任をとれるのか、これは愚策としか思えません」。

 先月、宣言を1か月延長したことで、確かに1月に比べ感染者の数は大幅に減少した。だが、首都圏では下げ止まりや、逆に増加する日も目立っているのが現状だ。

「何か手を打たなければならない。高齢者施設の検査数を増やして、保健所の態勢を立て直すなどして、クラスターを出さないようにすることが必要です」と話すのは昭和大学医学部の二木芳人教授だ。

 果たして、有効な対策を国や東京都などの1都3県の知事は打てるのか。2週間が経過して感染者数が減らなかったとき、菅首相や4人の知事は、責任をとらなければならない。