こんなコロナ禍のもとでやるべきじゃない! 国民のおよそ半数が、こう思っている東京五輪・パラリンピック。確かに不安な気持ちは十分に理解できる。だが、すでにJリーグやプロ野球などほとんどのスポーツ大会が観客数を減らすなどの感染対策を講じて開かれているのも事実だ。

 橋本聖子組織委員会の新会長も女性理事を新たに12人増やし、全体の42%に引き上げた。IOC、JOC、組織委員会はもちろん菅政権も、東京五輪・パラリンピックは「当然、やるもの」として突き進んでいる。

 そんな「五輪はやる」と決めている人たちに、大相撲はじめスポーツにも造詣が深いデーモン閣下が、TBS系「ひるおび!」で注文をつけた。

「どうしても(五輪を)やりたい人たちには、国民にとって、どんな利益があるから、やりたいのかということを説明してほしい。経済的なことが中心でもいいんだけど。(開催すれば)こんないいことがあるんですよ、って言ってくれないと」

 これだけコロナに痛めつけられ、心に余裕がなくなっている国民にとって、何かいい夢が見られる五輪でなければ、機運が上がらないのも仕方がないのか?