加藤勝信官房長官は1日、菅義偉首相の長男・正剛氏らから接待を受けていた山田真貴子内閣広報官(60)から辞職の申し出があり、持ち回り閣議で認められたことを衆院予算委員会の冒頭で明らかにした。山田氏は前日から入院しているとの情報もあり、同日の予算委員会は欠席する。
 
 総務省在職中、正剛氏ら東北新社から一人で7万円を超える食事を接待されていた山田氏。2月25日に衆院予算委に出席した際には、高額接待を受けたことを謝罪する一方で辞職は否定していた。

 入院して疑惑追及を逃れるのは政治家の常套手段。首相会見を取り仕切る山田氏を巡っては、2月26日に予定されていた菅氏の会見がぶら下がり取材への対応に変更された際に「山田隠し」と一部で批判されていた。入院と辞職のセットで与党側が幕引きを図ろうとしているのか。野党側は菅首相に任命責任を問う構えだ。