日本舞踏家で女優の藤間爽子(さわこ=26)が3代目藤間紫の名跡を継ぐことになり、28日に東京・赤坂の日枝神社で行われた継承式に臨んだ。

 藤間流は日本舞踏の流派の一つ。初代藤間紫さん(2009年死去)は戦後、舞踊家と女優の二足のわらじで活躍した。

 爽子は初代紫さんの孫。有村架純が主演した2017年のNHK朝ドラ「ひよっこ」で女優デビューした。

 継承式には上品な淡いベージュの和装で出席。「取材(対応)は不慣れ」と吐露し、名跡を継いだことも実感は「正直、湧いていない」と心境はフワフワしているようだ。

 伝統芸能では新型コロナウイルス禍で市川海老蔵の團十郎襲名がいまだに延期されたままでいる。この点を聞かれたが、團十郎襲名の延期には言及せず、「(コロナ禍前の)元の日常に戻ってほしい」と願った。

 式では、爽子と同じ事務所所属で日本テレビ出身のフリーアナウンサー青木源太(37)が進行を務めた。

 この日の式をもって、日本舞踊では藤間紫を名乗る。女優としては藤間爽子のまま。また、爽子の兄の藤間貴彦は初代藤間翔(かける)に改名する。