埼玉・戸田市議に当選したスーパークレイジー君(34)への辞職圧力や当選無効を求める異議申し立てが出る中、「クレイジー君を守れ!」とばかりに義勇団が出現した。クレイジー君が行き過ぎた行動を取らないように呼びかける事態となっている。

「気持ちはわかるが、落ち着いてください」と訴えたのは、騒動の渦中にあるクレイジー君だ。

 クレイジー君は当選後、市選挙管理委員会の事務局長から「相手は巨大組織。今すぐ辞めれば…」と辞職圧力をかけられた。また居住実態がないとして、当選無効を求める異議申し立てが出て、現在調査が進められている。
 
 申し立てを巡っては、現職の市議が落選した候補者に対し、異議申し立てを勧める言動を取っていたことが判明し、クレイジー君はこの市議や所属する会派のベテラン市議に直接の抗議にも出ていた。

 クレイジー君へのイジメの構図ともいえる状況で、クレイジー君の元には連日「負けるな!」「議会の闇を暴いてください!」と激励や情報が寄せられている。すると先日、「クレイジー君には迷惑をかけない。クレイジー君のことを思ってやる」と市民から市役所やベテラン市議宅への“抗議活動”に出るとの連絡があったという。

 また、別の日にも別の市民から同様の連絡があった。それぞれ、複数の車やバイクがベテラン市議の自宅前に押しかけたとみられる。

 少年院経験や元暴走族の経歴を公表し、政治の世界にチャレンジしたクレイジー君には、選挙中から勝手連で、ボランティアや応援団が結成され、いわゆる“ヤンチャ”な人たちも多かった。一連のクレイジー君への攻撃を見て、義憤に駆られた人たちが“義勇団”ともいえる行動を取ったようだ。

 ただ、家まで押しかけるとなると状況によっては、“威圧行為”ともとられかねない。クレイジー君は「気持ちは分かるが、もうちょっと待ってください。自分でなんとか解決します。必ず真実を明らかにします」と“義勇団”の面々に呼びかけた。