お笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右(45)が、「キングコング」西野亮廣のおかげで、漫才にやる気が出てきたと明かした。

 25日に放送されたニッポン放送のラジオ番組「ナイツ・ザ・ラジオショー」にゲスト出演したトータルテンボスはかつて、M―1グランプリの常連だったが、準優勝に終わった2007年を最後に出場資格を失った。

 その後、2人は漫才に以前ほど力を入れることができなくなったという。「燃え尽き症候群がすごかった」と藤田が言えば、相方の大村朋宏も「何のためにツアーなんてやるんだよ、という発想になっちゃうから」と話した。

 だが今は「お客さんのために」という思いが強くなったという。その理由として藤田は「西野が退所したのがすごいでかい」と言う。

 吉本を退社した西野は、「ノーギャラでもいいから吉本の舞台に立たせてほしい」と発言。藤田は「これに吉本芸人から、『何考えてんだ!』と大叩きにあった。『おカネもらわないでいいから立ちたいだ? ふざけんな』と。ここを目指している若手いっぱいいるし、吉本としてもおカネをもうけるためにここに立たしてるって」と明かした。

 こうした吉本の所属芸人の怒りを聞いて藤田は「オレは今、すげえいいところにいるんだな、と思って。もっと一回一回大事に、楽しんで、かみしめながらやらないといけないなと思った。今、すごい漫才やるのにモチベーションが上がってる」と話していた。