元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が25日、ツイッターで農水省官僚が鶏卵生産大手グループの元代表らと会食し、処分されることになった問題に言及した。

 2018年から19年の2回にわたって、「アキタフーズ」グループの秋田善祺元代表らと農水省幹部が会食。幹部らは費用を負担していなかったことから国家公務員倫理規程違反にあたるとして、農水省事務次官ら6人が処分されることとなった。秋田元代表は吉川貴盛元農水相への贈収賄罪で今年1月起訴されている。

 菅義偉首相の長男が勤める放送事業会社「東北新社」と総務省の職員との接待が問題になったばかり。官僚の会食問題の相次ぐ発覚に、橋下氏は「もう官僚と民間事業主の会食は全面禁止すべきだ」とし、疑惑を生みかねない利害関係者と官僚の会食を完全に禁止すべきとした。

 その上で「会うなら役所で。会食で民意をくみ取るのは政治家の役割。その代わり企業・団体献金も全面禁止。日本はそこまで民主主義が成熟している」と提言した。