菅義偉首相(72)の長男正剛氏による総務省幹部への接待疑惑で25日、山田真貴子内閣広報官が衆院予算委員会に参考人として出席した。

 山田氏は正剛氏ら東北新社側から1人当たり約7万4000円もの接待を受けていたことが判明している。

 山田氏は「公務員の信用を損なうことになり反省しています」と弱々しい声で謝罪。とはいえ肝心の接待については要領の得ない回答に終始した。

 例えば立憲民主党の今井雅人衆院議員から「会合の時点で正剛氏が誰であるか認識はしていたか」と聞かれると、「認識はしていたと思います。ただ、当日は名刺交換をしておらず、席は横並びで話してもいない。にわかに思い出せない」とはっきりしない。

 これには今井氏も「(接待する側が)7万4000円も払ってこんな会食あるんでしょうか」とビックリ。これだけ庶民離れした高額の食事をオゴってもらいながら山田氏が何も覚えていないというなら、接待し損である。

 さらに山田氏は「仕事でもプライベートでも相手がどういった方のご子息かはお付き合いには関係がない。(正剛氏が菅首相の息子かは)私にとって大きな事実ではなかったと思う」と言ってのけ、今井氏をあきれさせた。

 また、「ほかの企業からもごちそうしてもらうことはよくあるのか」と問われると、「ルールにのっとって対応してきた」と山田氏。さすがに「そのルールを分かってなかったろ!」とヤジが飛んだ。

 結局、高額接待で何を話したかは分からずじまい。まだまだ尾を引きそうだ。