タレントの麻木久仁子(58)が24日、ツイッターを更新。連日、野党の厳しい追及が続く菅義偉首相(72)の長男・正剛氏による総務官僚への“過剰接待疑惑”について「誘う方も誘う方なら行く方も行く方」と切り捨てた。

 麻木は「『総理の息子に誘われたら断れないのは当たり前、しょうがない、俺も断れない』みたいなツイが回ってくるんだけど」と切り出すと「世の中には、たとえなにがあろうと断るべきことを断ってる人は、あらゆるところにいる」と指摘した。

 そして「あんなの誘う方も誘う方なら行く方も行く方なのである」と突き放し「『断固断る人』が浮かばれない娑婆である」と嘆いた。

 フォロワーは一様に麻木の意見に同調。「官僚をお誘いする側にも罰則を!」「真面目な公務員なら、菅総理の息子だろうと断ると思います」「贈収賄だからね」「中高生だって断るわ今どきw」「昇進を棒に振っても断わる」など、血税で不景気知らずの暮らしを送りながらも国民に背を向け、権力にこびへつらう高級官僚らに厳しい言葉が並んだ。中には「断固断って圧力を受けた方々にもスポットを当ててほしいですね」との声もあった。

 正剛氏は大卒後、バンドを辞めてプラプラしていた2006年、菅首相が総務大臣として初入閣した際、総務大臣秘書官を務めた。その後、放送事業会社に入社。同社幹部として、グループ会社の取締役を兼務していた。

「週刊文春」の報道をきっかけに、正剛氏が山田真貴子内閣広報官(60=当時総務審議官)ら総務官僚13人(のべ39回)に違法な接待を繰り返していたことが発覚したが、安倍政権の森友、加計学園問題の時と同様、全員が「記憶にない」と念仏のように繰り返し答弁し、またも問題をうやむやにしようとしている。
 
 一晩に一人当たり、虎ノ門で7万4000円、人形町で4万7000円。庶民には夢のような金額が「意見交換」「懇親会」などの名目で“癒着”のために使われた。

 麻木の元夫はジャーナリストの山路徹氏(59)。持ち前の正義感から、元夫同様、腐敗しきった権力に厳しい目を向けている。