元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)が23日、読売テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。総務省幹部が違法接待を受けていた問題について持論を語った。

 総務省の幹部4人のほか、8人の財務省職員が2016年以降、菅義偉首相の長男が務める「東北新社」によって、延べ38回の会食を行った問題について橋下氏は「今回のことは非常に残念」とした上で「接触のルールを決めるべき」と訴えた。

 放送業の許認可の権限を持つ総務省の官僚らが、利害関係を持つ東北新社の接待を受けたことで「行政がゆがめられた」ということで議論されているが、橋下氏は「行政がゆがめられたかどうかは証明するのは難しい」とした上で「そもそも官僚と一般企業の人間と会食できることがおかしい。公務員なら役所の中で話し合えばいい。会食して相談するのは政治家の仕事なので、本音の話なら政治家に任せればいい」と持論を展開した。

 また「公務員の会食は割り勘ならOKとかなっているけど、そこがおかしい。今回のことをきっかけにしっかりした接触ルールをつくるべき」と提言した。

 今回の接待には菅首相の長男が関係したことで総務省側も誘いを断りにくかった、との見方もあるが「一律のルールを決めておけば断ることができる」とメリットを強調した。

 また「官僚も上の方になってくると自分が国を動かしている、と勘違いしてくる」と現在の官僚のあり方について苦言を呈した。