俳優・渡辺大(36)が18日、大阪市内で舞台「魔界転生」(6月2~10日、新歌舞伎座)の取材会に登場した。

 マキノノゾミ氏の脚本、堤幸彦氏の演出で動員10万人を記録した同作品が2年4か月ぶりに再演。前回に引き続き、上川隆也が主人公・柳生十兵衛役を務め、本作が初舞台となる渡辺は二刀流の剣豪・宮本武蔵を演じる。

 舞台には興味があったものの「ご縁がなかった」という渡辺。「17歳で映像作品でデビューして、今年37歳。初めて舞台をやることになって感謝している。映像と違ってやり直しがきかないので、たくさん準備してとにかく走りきりたい」と目を輝かせた。

 本作では上川のほかにも松平健、浅野ゆう子、藤原紀香ら豪華キャストが名を連ねる。

 上川とは何度か共演したことがあり「映像と舞台では頭ではわかっていても、経験しないと分からないこともあると思う。大先輩だしいろんなことを教わりたい」と再会を心待ちにした。

 他の共演者はほとんどが初対面となるが「この年になって舞台が初めてってのはちょっと恥ずかしい部分もあるんですけど、ルーキーのつもりでいろんなことを吸収したい。松平健さんは国宝級の立ち回りのレベルなので、築浅のアパートみたいな僕は、頑張って同じ土俵に立たないといけないなと覚悟してます」と意欲十分。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、舞台を終えた後に共演者と食事をともにする機会もままならないが「現場から離れたところで聞く話は楽しいし勉強にもなる。そういうことができる世の中に戻ってほしい。たくさんのお客さんにも見てもらいたい」と語った。