2019年の不倫騒動を乗り越え、表舞台で活躍し続ける原田龍二(50)と、裏から支える所属事務所「ブロー」の森卓一社長。大みそかの番組でたびたび披露する“裸芸”の秘密や、まるで“座敷童(わらし)を呼ぶ男”のごとく怪現象が続出する「座敷童の宿」巡りについて聞いた。

 ――大みそかの「笑ってはいけない」シリーズ(日本テレビ系)では、アキラ100%とお盆芸をやり、変態仮面にもなっています

 原田 オファーをいただき、見る方が面白がってくれるイメージが浮かびました。だから「喜んでやります」と答えました。僕は以前から、二枚目路線だと見られるのを打破したかったし、面白いことをやりたかった。そこにオファーの矢が刺さったんです。

 森社長 前の事務所ならダメだったかもしれません。2人になったからできました。私はずっと一緒にいて分かってたから、絶対やると思ってました。

 ――バラエティー番組「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ系)での座敷童の宿を巡るコーナーも話題です。風船が動く、妙な音がするなど、毎回何かが起こりますね

 原田 今まで20か所ぐらい行かせていただきました。それまで僕は心霊的なものを見たことがなかったんです。自分で体験しないと納得しない性格なので、「座敷童で有名な宿」と聞いても、本当なのかな?とフラットな状態で撮影に臨んでいました。でも本当に音や声が聞こえたり、物が動いたんです。

 ――印象に残っているのは

 原田 秋田県の「からまつ山荘・東兵衛温泉」です。ラジコンが勝手に動きました。

 ――ラジコンならスタッフが外からコントローラーで動かすことも可能ですが

 原田 実は始める前にディレクターさんと話して、本体もコントローラーも両方電源をオフにしました。その上で、コントローラーはその場に置いていました。それでも動いたんです。僕以外のスタッフは全て離れた部屋でモニターを見ていて、近くにいません。

 ――ガチなんですね…

 森社長 もしヤラセがあったら降板すると伝えています。

 原田 仕込みがあるなら、僕じゃなくてもいいですから。もちろん、何かあったような演技はできますよ。でもそれじゃあ、僕はつまらない。例えば2泊のロケで、1泊目に何も起こらない時、2泊目に全てのカメラの録画を止める時間をつくってもらいます。もしかしたらカメラを恥ずかしがってるかもしれないじゃないですか。暗視カメラも切り、真っ暗な中で、わらしさんにしばらく話しかけるんです。

 ――どのぐらいの時間ですか

 原田 僕の気が済むまでです。その後で撮影を再開します。本当はこういうロケで録画しない時間をつくるのはあり得ないんです。でも、それぐらいフェアにやりたいと、僕もスタッフさんも思ってあの場にいます。何も起きなくても、それはそれで放送しましょうと言っているんですが、不思議なことに何も起きなかったことがありません。

 ――確かに、毎回のように何かが動いたり、音が聞こえます

 原田 風船が動いたりする現象は、だいたい僕が寝た後に起こるので、後から放送を見て知ります。だから、まだお姿を見たことがないんです。

 森社長 実はあのコーナーで初めてロケに行った時、私が見たんですよ。広島県の「わらべ」というおそば屋さんで、おかみさんと原田と3人で話していたら、おかみさんの右肩の後ろ、すりガラスにおかっぱ頭のわらしさんが見えたんです。その瞬間、バーっと涙が出ました。おかみさんに言ったら「そういう人もいるね」と。その後、一瞬、すりガラスから出てきました。

 原田 僕は全く見えませんでした。

 ――タレントより社長の方が濃い体験しているって…。


【スピリチュアルカウンセラー・山口彩の目】
 座敷童のコーナー、私も見ていました。本当に毎回、何かが起きますね。原田さん以外、誰もいない場所で光る物が動いたり、風もないのに千羽鶴や風船が動いたり。あれは人が仕込んでできることではありません。原田さんは今も子供の心を持っていますし、悪意がない。「出てきて遊ぼうよ」と本気で思って、それを言葉にして伝えているから、座敷童も近づきやすいんです。呼びかけて歌を歌ってあげていると、徐々に寄ってきています。そして周りをウロウロしているうちに原田さんは寝ちゃう。

 座敷童は寝るのを待っているんですよ。よく座敷童に会うと出世すると言われますが、実は寝ていて現象を体験した人が多いんです。秋田のラジコンは、私は男の子が手で動かしているのが見えました。広島で森社長が見た座敷童は…、紺色の着物を着た男の子ですね。原田さんは霊的なものは見えないとおっしゃっていますが、呼びやすいタイプですし、子供の部分も持っているから、あのロケにはぴったりです。