米経済誌「フォーブス」による「世界で最も稼いだ俳優」で2年連続1位のドウェイン・ジョンソン(48)が将来、米大統領選に出馬することを真剣に考えていると米紙USAトゥデーに明かした。2024年の大統領選は“ロック様”VSドナルド・トランプ前大統領というとんでもない対決になるのか!
ドウェインは「もし国民がそう願うなら、将来大統領選に出ることも考えている。冗談とかじゃなくて真剣にね。全ては国民次第。それまで待つよ。人の意見を聞いて」と同紙に語った。
実はドウェイン、現地時間16日から米NBCで始まるシチュエーションコメディー「ヤング・ロック」で11年後の2032年、米大統領選に立候補するという設定になっているのだ。
このドラマはドウェインの半生をコミカルに描いたもので、タイトルはWWF(現在はWWE)のプロレスラー時代のニックネーム“ザ・ロック”から取ったものだ。
1月下旬に公開されたドラマの予告編には「ドウェイン・ジョンソンを大統領に!」と書かれたプラカードを掲げる民衆や、出馬したドウェインが記者にインタビューされる未来を描いた場面が含まれていた。
そのため、ドウェインの政界進出がSNSで話題になった。
本人はこれまで政治的発言をしてこなかったが、昨年の大統領選では一転し、バイデン氏支持を表明。バイデン氏が勝利した際、ドウェインは自身の票が反映されたことに感動したと語り、政治に参加することの重要性を訴えた。次の大統領選に出てもおかしくないだろう。
一方、トランプ前大統領も出馬しようとしている。
先月6日、熱狂的支持者による連邦議会襲撃事件では、警官1人を含む5人が死亡。議会の警備担当者がトランプ支持者らを誘導して議会に招き入れていたと報じられるなど、様々な問題が指摘されているが、13日に行われた上院での弾劾裁判の評決で無罪を勝ち取った。
トランプ氏は「米国を再び偉大な国にする歴史的で愛国的な運動は始まったばかりだ」と、事実上の政治活動再開を宣言。現状、共和党は24年の大統領選挙に向けた目玉候補がいない。大統領選で7500万票を得たトランプ氏を無視できない状況だ。
そんなトランプ氏には、天敵である民主党のナンシー・ペロシ下院議長(80)が立ちはだかる。15日、真相を解明するために議会から独立した外部の調査委員会を設置すると発表したのだ。
「ペロシ氏とトランプ氏は、トランプ氏が大統領在職時代から犬猿の仲として知られる。外部調査委員会設置はトランプ氏を許さないペロシ氏の思惑が強い。かねて弾劾裁判でトランプ氏を有罪にできなかった場合は、トランプ氏の公職資格を停止する“プランB”が噂されていたが、調査委員会はその布石になるとみられている」(在米ジャーナリスト)
トランプ氏がこれをはね返せば、24年にはトランプ氏とドウェインの超ド級バトルが展開されるかもしれない。