芸能界ではタレントが大手事務所を退所し、個人事務所で活動するのがトレンドになっている。

 最近では、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ(中田敦彦、藤森慎吾)」や女優の前田敦子が、昨年いっぱいでそれぞれ退所したのが記憶に新しい。若手女優の森七菜は独立騒動の末に、ソニー・ミュージックアーティスツとエージェント業務提携を結んだことを1月24日に発表した。

 お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣は、映画「えんとつ町のプペル」のプロモーションをめぐって吉本興業のマネジャーに対する不満が爆発。これが引き金になり、先月30日に電撃退所した。相方の梶原雄太は吉本に残り、コンビは存続する。

〝退所ブーム〟のきっかけは2019年7月、ジャニーズ事務所が稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾を出演させないようテレビ局に〝圧力〟をかけた疑いがあるとして、公正取引委員会が調査し、「注意」したことだった。

「これで、事務所から独立したタレントは干されるという悪しき慣例にメスが入り、個人で活動する環境が整備されました。併せてユーチューブに進出して成功するタレントが増加。退所ブームに拍車がかかりました」と芸能プロ関係者は指摘している。