トレンド入りする「人工地震」は本当か?政府の特別機関が実施していた!

2021年02月15日 06時15分

地震調査研究推進本部は阪神淡路大震災を契機に設立された

 来月11日で東日本大震災から丸10年となるなか、13日夜に東日本で発生した地震に肝を冷やした人も多かっただろう。福島県沖を震源とするマグニチュード7・3の地震で、福島、宮城両県で最大震度6強を観測。関東でも最大震度5強を観測した。そうしたなかツイッターでは「人工地震」という言葉がトレンド入り。そこで本紙は、政府機関である地震調査研究推進本部に問い合わせたところ、何と人工地震は、10年ほど前まで日本でも実際に行われていたという――。

 福島県で震度6強以上の揺れを観測するのは、2011年3月11日の東日本大震災で震度6強の揺れを観測して以来。気象庁によると、今回の地震は東日本大震災の余震とみられ、今後1週間は震度6強程度の地震に注意が必要としている。

 久しぶりに強い揺れの地震があったことで、ネット上でも地震に関するニュースが次々に更新されるなど、警戒態勢が続いている。

 そんな中、ツイッターでは「人工地震」がトレンド入りした。一部で「政府が意図的に起こした地震ではないか」などと書きこまれたためだとみられるが、これにネット上では「そんなことできるわけない」「人工地震は陰謀論だ」などさまざまな意見が上がった。

 中には「確かに人工地震がトレンドになったことでオリンピック森氏の問題や菅首相の息子の件などがトレンドから消えたのは事実」といった声も上がった。

 地震の調査や研究に関する業務を行っている地震調査研究推進本部のホームページによると、人工地震はこう説明されている。

「火薬の爆発、おもりの振動、圧縮空気の膨張などを震源として使用し、人工的に発生させた地震のことをいいます。人工地震により発生させた地震波を解析することにより、地下構造を調べることができます」

 同本部は文部科学省に設置されている政府の特別機関。1995年の阪神淡路大震災を契機に設立された。

 本紙が同本部関係者を取材したところ、「十数年前までは、実際に地下構造を調べる目的で人工地震を起こして調査したことがあった」と回答。ただ人工地震の場合、今回の地震のように強い揺れにはならないという。

「人工地震の場合、揺れは小さいので、ほとんど生活には支障が出ないが、事前に地域住民に知らせたりはする。今回の地震のような強い揺れが起こることはない」

 ネット社会においてSNSでの情報収集は当たり前となっているが、自然災害時は特に冷静な情報収集を心がけたい。

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