トランプ前米大統領をめぐった発言が大炎上したジャーナリスト・池上彰氏(70)が13日、テレビ朝日系「池上彰のニュース そうだったのか!!」の生放送に出演。同発言に対して言及しなかった。

 池上氏は先月30日放送の同番組で、トランプ前大統領とバイデン大統領を比較し「バイデン大統領は中国の人権問題に関心がある。新疆ウイグル自治区で強制収容所に入れられているといったことや香港民主化運動による逮捕とか、トランプ大統領はこれまで(人権問題に)何も言ってこなかった。人権問題に関心がなかった」と発言した。

 しかし実際に中国のウイグルに対する人権問題でジェノサイドと認定したのはトランプ政権で、ほかにも人権問題に〝実績〟があったためネットに批判が集中。池上氏とジャーナリスト・増田ユリヤ氏が運営するユーチューブチャンネル「池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」で釈明する事態となっていた。

 この日の放送で、池上氏は冒頭「新型コロナウイルスの感染拡大からもう1年がたちました。実は歴史を見ると感染症が私たちの生活を大きく変えてきたことが分かります。今日は生放送でこれまでどう変わったのか、そして今後どうなるのか一緒に考えてまいります」と告げ通常通りスタート。最後まで”炎上発言”に触れなかった。

 これにネット上では「おい、フェイクニュースの謝罪なはしか!」「生放送ならまず番組の冒頭で謝罪すべきやろ」「真実に対して不誠実な姿勢」など厳しい声が集まった。