作家の志茂田景樹氏(80)が12日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の"密室高齢バトンタッチ"にツイッターで疑問の声を上げた。

 女性蔑視発言をした森喜朗会長(83)が責任を取り、ついに辞任を決意。後任として元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)が新会長就任を受諾した。

 志茂田氏はこの一件に、「失礼ながら、また老兵が登場したなあという感じです。組織委の自浄能力に期待したので60代ぐらいまでの情熱と行動力に恵まれた人の登場を願っていたのに。JOCにも昨年いち早く延期を唱えた卓見の人山口香理事がいる。若い人では駄目だ、といった蔑視感情とその雰囲気でもあるのかな」と会長交代劇の裏側を読んでみせた。

 このツイートにフォロワーから「それも高齢者差別ですよ」という声が寄せられたが、志茂田氏は「僕も古老です。古老として蓄えることができた経験をもとに若い人にアドバイスをできたら、そのアドバイスを活かし若い人が情熱をたぎらせ、たくましい行動力で何ごとかを成就できたら大変嬉しいものです。組織委会長はその両面を併せ持つことが必要ですが、そうなると60代止まりではないでしょうか」と返し、84歳の川渕氏の就任に改めて批判的な考えを示した。