ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が11日、朝日放送「キャスト」に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が〝女性蔑視発言〟の責任を取り、会長を辞任する意向を固めたとされるニュースについてコメントした。

 大谷氏は「森さんがお辞めになるのは当たり前すぎるほど当たり前。世論に押し切られたから不本意ながら辞めるのか、組織委員会の会長としてオリンピック精神を踏みにじったそのことを猛省して辞めるのか、大きな違いがある。お辞めになるにあたって、きちんと説明していただきたい」と指摘。

 また後任は元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)が有力との報道には「個人的にも何回かお目にかかって、存じ上げている。Jリーグ設立のときからスポーツマン精神を大事にした素晴らしい方だと思う」とした上で「いかんせん84歳という年齢から考えると、失礼なことを言うようだが、日本にはそれぐらいの人材しかいないのかと。ここは橋本聖子さんに一肌脱いでいただきたかった。オリンピック7回も経験して、夏冬経験している。その方を日本はトップに据えましたと世界に示せないのか。この人事は残念だという気がする」と手厳しかった。

 また川淵氏が引き受けるにあたっては「条件がありますと。二階(俊博・自民党幹事長)さん、あなた辞めてくださいと。あれほどボランティアをバカにしたあなたが残っている限り私は会長は引き受けられませんと。森さんあなたの口から二階さんにおっしゃってくださいと(言ってほしい)」とし、「チェアマンだったんだからレッドカード出してくださいよ」と進言した。