将棋の朝日杯オープン戦準決勝、渡辺明名人(36=王将・棋王)と藤井聡太2冠(18=王位・棋聖)の対局が11日、東京・有楽町の「有楽町・朝日ホール」で行われ、138手で藤井2冠が勝利し、決勝に進出した。

 将棋は1分将棋に入って渡辺名人が優位に立ち、AIの評価値は99%対1%と大勝勢を示した。しかし、藤井2冠が驚異的な粘りから逆転し、勝利をモノにした。

 藤井2冠は「難しい勝負だった。終盤はうまく指されたら詰んでいた」と苦しい勝負を振り返った。

 藤井2冠は午後2時から行われる決勝で三浦弘行九段と対戦し、同棋戦3回目の優勝を目指す。