B級1組入りの藤井聡太2冠を待ち受ける超難関!実力者がズラリ揃う「鬼のすみか」

2021年02月10日 11時30分

藤井聡太2冠

 待っているのは“手だれ”の面々――。将棋の第79期名人戦順位戦B級2組で9戦全勝として来期のB級1組入りを決めた藤井聡太2冠(18=王位、棋聖)は、「鬼のすみか」で戦い史上最年少の名人奪取を目指す。

 9日に東京・千駄ヶ谷の将棋会館で指されたB級2組の対局で、窪田義行七段(48)を破って9連勝とした藤井2冠。3月10日の最終局を残して1位での昇級を決めた。

 対局を終えた高校生プロは「勝って昇級を決められてよかった。B級1組は相手が厳しくなるので、これから実力をつけたい」と話した。

 1年かけて戦う順位戦は名人の座につながる伝統ある棋戦で、所属クラスは棋士としての格も示す。藤井2冠は2017年度のC級2組を10戦全勝で通過。18年度のC級1組で1敗を喫して足踏みしたものの、翌年度に10戦全勝でB級2組入りし、ここでも昇級をものにした。順位戦は現在通算20連勝。計38勝1敗の成績は群を抜く。

 藤井2冠が「相手が厳しくなる」と語ったB級1組は、実力者がひしめくことから、前出のように「鬼のすみか」とも称される。名人挑戦者を決めるA級をうかがう若手や同級からの降級者、タイトル保持者も少なくない。

 今期のB級1組の13人は、永瀬拓矢王座、昨年王位を藤井2冠に奪われた木村一基九段、藤井2冠に順位戦で唯一勝っている近藤誠也七段、藤井2冠に破られるまでタイトル獲得の最年少記録を持っていた屋敷伸之九段といった有力棋士が名を連ねる。
 このうち来期はA級に昇級する可能性がある者もおり、一方でA級からは在位が長い三浦弘行九段らの降級が決まっている。

 藤井2冠が今期破った谷川浩司九段は、最年少名人(21歳2か月)記録を持つ。現在18歳6か月の藤井2冠がこの記録を破るには、B級1組を1期抜けしてA級で即1位となり、7番勝負に勝つことが条件。当面の難関が「鬼のすみか」だ。

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