ポルトガル1部ポルティモネンセへの入団が決まった元日本代表MF本田圭佑(34)が4日、自身が運営するプレミアム音声サービスの「NowVoice」で会見を行い、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳(47)が飛び入り参加した。

 同サービスでトップランナーとして登場したこともある淳は会見中に本田が招待して急きょ参加。ちょうど淳が、予定されていた東京五輪の聖火ランナーを新型コロナ禍を巡る森喜朗東京五輪組織委員会会長の発言を理由に辞退したばかりだけに、話題はそちらに。

 本田が「聖火ランナー辞退と出てましたけど、どうなんですか」と振ると、淳は「五輪は開催できればいいなと思うけど、現実問題おれは延期という路線。延期。次のパリが譲ってくれるならそこで、無理だとしたら12年後。森会長のコロナがどんな状況でも五輪は絶対やるという発言を受けて、おれは同じ意見じゃないので、聖火ランナーはやれないなと思って辞退した」と改めて辞退の理由を説明した。

 すっかり司会役となった本田が「反応はどんな感じなんですか」と突っ込むと淳は「概ね『よく言った』となっている気がするけど『お前が決定することじゃない』『一回やると言ったんだから走れよ』という人もいる」と賛否両論沸き起こっている現状を明かした。

 その後、本田は東京五輪を巡る現状に持論を展開。「僕はある前提で準備はしているけど『やる、やらない』は森さんレベルじゃない専門家の人たちにもっと耳を傾けながら、もう少し経ってから決めるべきだと思う。今の段階でやりきると断言するのは、一人の人間で決められることじゃない。範ちゅうを越えている。あまりにも強気な姿勢でいきすぎていると思う」と開催前提ではなく、新型コロナ禍の状況を慎重に見極めて判断すべきと熱弁した。

 渦中の2人によるコラボがサプライズで実現し、入団会見そっちのけで東京五輪について白熱した議論が交わされた。