映画賞「第94回 キネマ旬報ベスト・テン 授賞式」が4日、東京・渋谷区の「Bunkamura オーチャードホール」からオンライン配信された。

 助演女優賞には映画「朝が来る」に出演した女優・蒔田彩珠(18)が選ばれた。

「今、とても幸せです。今後はもっとたくさんの作品に携わって、人としても俳優としても成長していけたらと思います」とあいさつする。

 役づくりのために、〝役積み〟という河瀬直美監督の演出で、1か月前から、その役として生活した。「奈良の中学校に1か月通ったり、授業も受けました。ライン交換したり仲良くなりました。監督の厳しさが俳優として成長させていただきました」

 笠井アナが「業界では河瀬監督は怖いという印象がある」と聞くと、蒔田は「河瀬監督は怖くはなくて、愛情深い方なので、ついていこうと思いました」と語った。

 助演男優賞には映画「罪の声」「本気のしるし〈劇場版〉」「恋するけだもの」「37 セカンズ」「星の子」で宇野祥平(42)が選出。

「5作品で受賞できたこと、大変に光栄に思います」と頭を下げる。

「生まれてこういう賞の経験がないもので、実感がわかずにいたんですけど、周りにいた人が喜んでくれて、トロフィーが重くて実感しております」と笑った。