小泉純一郎元首相(79)が4日、都内で開かれた原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(源自連)の会見に出席し、「やればできるのになぜ政府はやらないんだ」と持論の脱原発を訴えた。

 原発事故から10年となる今年3月11日に源自連は「原発ゼロ 自然エネルギー100 世界会議 ~福島原発事故から10年~」を開催する。

 日本政府はようやく脱炭素を掲げたが、自然再生エネルギー100%ではなく、原子力発電は息を吹き返したともいえる。

 ドイツが脱原発を進めていることに小泉氏はやきもきする。「なぜ日本はドイツみたいにやれないのか。事故を目の当たりにした日本ができないのは不思議でしようがない。しかも日本は津波、地震、火山と(原発を)やっちゃいけない国。どうしてわかってくれないのか」とシャウトする。

 経産省は2030年の電源構成の目標比率について、原発は20~22%としている。小泉氏は「経産省の原発推進論者は学業成績優秀、頭脳明晰だけど、なんていうだろうね。判断力悪いね。おかしな将来目標を立てて、進めていこうというのは何としてでも止めていかないといけない」と訴えた。